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評価プロセスモデルの実践例~膝関節痛~

こんにちは!

Infinityの渡会です。

本日は、
『評価プロセスモデルの実践例~膝関節痛~』
というテーマでお話していきます。

常に高い水準で結果を出すために、
Infinityが最も重視しているもの。
それは、“評価”です。

常に施術で成果を出すためには、
再現性のある評価モデル(基準)を持っている必要があります。

Infinityでは、
再現性の高い成果を出すために、
『評価プロセスモデル』
というものを使っています。

4つの評価カテゴリと、
それらを比較照合、そして統合し、
最適なアプローチを選択できる型を使っています。

その中でも、
症状認知評価
をどのように現場で使っているのか?
実例で紹介します。


▼症状認知評価とは

「患者さんは症状をどのように捉え、感じているのか?」
を明確にする事が目的になります。

例えば、
「腰が痛いんです。」
と患者さんが訴えたとします。
それに対して、
「いつから痛いのか?」
「どんな状況や場面で痛いのか?」
「痛いというのはどのように感じているのか?」
など質問や患者さんの反応を観て明らかにしていきます。

私たちは、「腰が痛い」と訴える患者さんに対して、
「腰が痛いといいうことはつまり〇〇だ。」
と、勝手に解釈してしまうことがあります。


症状事態に意味はありません。“症状をどのように捉えているか”に意味が存在します。

患者さんの認識とセラピストの認識がずれたまま詳細な評価を進めても、
スタートがずれて居るので、患者さんが望む結果を出すことが難しくなります。

喩えるなら、
患者さんは横浜からディズニーランドに行きたいと言っているのに、大阪からディズニーランドの行き方を調べるようなものです。

“患者さんが症状をどのように認知しているか?”
これを出来る限り明確にすることが、
再現性の高い成果を出すための第1条件になります。

▼実例紹介

つい最近私の院に来られた方で、
症状認知評価をどのように活用しているかを紹介します。

<症例>
50代女性
仕事は清掃業。勤務形態:パート。週6日(13時~20時)勤務。
主訴:右膝の痛み
現病歴:3カ月前に、仕事中に転倒し左足関節骨折。手術はせず保存療法。1か月前から骨折した方とは反対側である右膝痛増悪し、来院。

セ「初めにお悩みの症状についてお聞きしたいのですが、どのような症状でお悩みですか?」

患「右膝が痛いんです。」

セ「右膝が痛いんですね。その右膝の痛みはどんな時に感じますか?」

患「常に痛いです。」

セ「あーそれはつらいですね…。常に痛いので違いはわからないかもしれませんが、特に痛みを感じる時ってどんな時ですか?」

患「そうですね。仕事の終盤に差し掛かるとと段々痛みを感じて、帰りの電車では座っているだけでも痛いです。」

セ「そうなんですね。特に仕事の終盤に差し掛かると痛くなり、仕事の帰りは座っていても痛みを感じるんですね。ちなみに、休みの日は痛みを感じるんですか?」

患「休みの日はそれほど痛くはないです。」

セ「休みの日はそれほど痛くないんですね。ちなみに今日はどうですか?」

患「今日は痛くはないです。仕事の後がとにかく痛くて…。仕事中は身体が思うように動かないので、余計に右膝に負担がかかるんですよね…。」

この時点で荷重または運動による負担の蓄積で痛みが出現・増悪する事。
そして、始めは「常に痛い」という発言がありながら、さらに聞いていくと「休みの日は痛くない。」「今は痛くない」と話されています。

もしここで、「常に痛い」という発言を鵜呑みにして「安静時痛」だと解釈してしまい、さらには「常に痛い=今も痛い」と解釈し今の痛みを改善しすることを目的に評価/検査/絵術を進めれば、患者さんの現在地と行く先がずれたアプローチになっていたと思います。

その後、会話の内容は割愛しますが、
症状認知評価を進め、
「身体の使い方や姿勢が悪い。その結果、右膝に負担がかかりさらに仕事がしづらくなる。その事に困っている。」
という現在地まで明らかにし、
➁局所評価 ③関連部位評価 ④コンテキスト評価
と4つのカテゴリで評価をし比較照合、最終t系に最適なアプローチを選択。

介入後は、
「立った時に右足に体重を乗せるのが楽になりました!しっかり踏ん張れるようになりました!」
と効果を実感され、その後「仕事が負担なく10年先も続けられる身体にする」という願望に向けたプランをお伝えし、2回目の予約を取ってくださいました。

▼まとめ

このよに、
症状認知評価をしっかりと行うことで、
ミスリードを起こさずに、患者さん本当に悩んでいる事、本当に望んでいる事を明らかにする。
これをまず行うことが、再現性の高い成果を出すことに繋がります。

この症状認知評価では、正確に情報を引き出すために様々なコミュニケーションスキルを使っています。
ですが、この観点で評価をするだけでも、
今よりも再現性の高い結果を出すことに役立つと思います。

なので、是非皆さんの現場でも実践してみてください☆

本日は以上になりそ
最後までお読みいただきありがとうございました!

渡会 賢太

追伸
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