PROFILE プロフィール
CEO HISTORY
セラピストインフィニティを
創業するまで
起立性調節障害に。
教室で座っていると、同級生に突然ピアスの穴を開けられる。家に帰ると、酒に酔った父から絶えず暴言を浴びせられる。荒れた家庭から荒れた学校に通う毎日。どこにも居場所がありませんでした。そんなある日。突然腹痛に襲われるようになり、トイレの個室にこもる日々が始まったんです。
当時病院で診断は下りませんでしたが、慢性的な腹痛は「起立性調節障害」の症状。心と体の関係を知った今になって考えると、“僕が安心できるのはトイレの個室だけ”という体からのメッセージだったんです。「診断されない痛みを抱える辛さ」を初めて思い知った私。腹痛が改善したのは、親しい友人ができて学校に居場所ができた約1年後のことでした。
何も出てこなかった。
その後私は、叔父からの勧めもあり理学療法士になりました。
ただ、入社した総合病院で自分が役に立てている実感は全くありませんでした。何度も顔を合わせる末期ガンの患者様とは仲良くはなれても、精一杯さすって楽にするだけの施術しかできませんでした。知識がなかったんです。そして、その日はやってきました。その患者様が危篤状態になったのです。もう長くないのは明らかでした。
「良くしてくださった川西さんから、父に何か伝えてあげてください」。看取りに駆けつけたご家族にそう言われても、何も言葉が出ません。もっと、自分にできることはなかったのか。逃げるように薄暗い病室を出ました。
地域につくりたかった。
悶々としていたある日、病院に一人の患者さんが登山による骨折で入院してきました。それは、大阪府内に6人しかいない資格を持った、カイロプラクティックの施術家でした。自分よりも明らかに優秀な方でした。だからこそ、その患者さんのリハビリをしているときも、その患者さんの「弟子」として毎日施術の相談に乗ってもらっていたんです。
そこで、その患者さんと同じ領域を学べるセミナーに通うことを決めました。そこで学んだのは「普段の習慣やメンタルから体が形作られ、それが不調の原因になってしまう」ということ。ならば、心と体と習慣からお客様を見守れる院を、地域に作らなくてはいけない。起業を決意したのは、就職して2年目のことでした。