評価は統合力
こんにちは。
Infinity講師の中村涼太です。
いつもブログをお読み頂きありがとうございます。
本日は、
「評価は統合力」
というテーマでお伝えしていきます。
今は、Youtubeなど無料のコンテンツで、簡単に有益な情報が手に入る時代です。
このメルマガもその一つかと思いますが、
無料の中でも自律神経の発信って増えてきていますよね。
この治療をやれば自律神経に効く。
このように評価します。など
手軽に確認できることは良いことだと思っているのですが、
その反面、コース内で自律神経を教えている立場からすると疑問に思うこともあります。
「そんなに単純じゃないよね。」
という想いです。
これは発信内容が悪いとかではなく、切り口や掻い摘んで発信していることもあると思うので、無料で出ている情報を批判する気持ちはありません。
ただ、正しく評価していく上では、もう少し詳しくみていく考えも必要であると思い、
今回は、その例を概要ですがお伝えしようと思います。
▼4つの診る
これは自律神経に限る話ではありませんが、
評価において一つの視点で考えることは危険です。
仮に冷蔵庫の中に買ってからしばらく経ってしまった食材があったとします。
食べられるか判断するのに、見ただけで判断することって少ないですよね。
見て、匂いを嗅いで、触ってみてなどといろんな観点で評価をして、
統合した結果、食べられるか最終的に判断するはずです。
このように、評価する際には、多方面から捉えることで大切で、
それをすることによって、評価の精度が必ず上がります。
このことを前提とした上で、
私たちが普段行う評価で考えると、
・視診
・触診
・動診
・問診
ここではこの4つに分類します。
これを自律神経での評価として、一部をお伝えすると、
視診
相手の表情や姿勢、立ち振る舞いを通して、呼吸の状態、心理状態を確認します。
例えば交感神経優位の方であれば無意識に呼吸が浅いことが多いです。
触診
身体に触れてみて、組織間の動きがあるか、筋緊張などをみていきます。
交感神経が優位であると筋緊張が高い方が多いです。
動診
可動域を確認していきます。
交感神経幹が胸椎のところで走行していますので、脊柱の動きを通してどこの硬さが強いのか、関連する内臓周囲の動きを確認していきます。
可動域を見ていくことでどのような負担が蓄積して自律神経の負担が起こっているのか推察することができます。
問診
主にストレス要因をヒアリングしていきます。
食事、睡眠、運動、対人関係など
安全性が確保されているか。仮に確保されていないとしたら、それによってどのような代償パターンが発動しているかなどを深めます。
例えば、仕事が忙しくて、ストレスが溜まったからたくさん甘いものを食べてしまったなどが分かりやすい代償パターンです。
それによって内臓疲労、寝つきが悪くなり、交感神経優位になることが考えられます。
そしてこの4つの視点を統合して、
患者さんはどのような自律神経の状態なのか。
どこから介入していく必要があるのか考えていきます。
実際のセミナーでは、
各評価をどのように結びつけていくのか、
どのような優先順位でアプローチしていくのかお伝えしていきます。
評価していく上で、多くの視点を持って統合することを、
自律神経でも大切にしてほしいですし、
統合できるようになれば、自律神経の症状の方にも安心して介入することができます。
一度、自分の評価を各観点から捉えられているか、統合されているか考えてみてください。
では本日の内容は以上になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
中村涼太