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繋がりを意識した内臓治療

こんにちは!

Infinity講師の中村涼太です。

いつもメルマガをお読み頂きありがとうございます。

本日は、

『繋がりを意識した内臓治療』

というテーマでお伝えしていきます。
あなたは、内臓治療を学んできて、どのように日々の臨床に活かしていますか?

・姿勢の歪みを整えるのに使っている方や

・生活習慣から内臓の位置が崩れているため整えているために使っている方

・内臓周囲の筋肉が固まっているので内臓治療をして反応を見ている方など

内臓治療を行っていると言っても、様々な目的で行うことがあると思います。

そこで、今回は症例を通して、

当協会が行っている内臓血管治療のアプローチから、歩行の安定性に繋げた症例について

シェアしていきたいと思います。

もしあなたが、

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・内臓治療を習っているけど、いまいち臨床で活用し切れていない
・内臓治療は一つの内臓しか行っておらず関連した部位まで施術したことがない
===========

などのような状態であれば、参考になると思うので
ぜひ続きをご覧ください。

▼症例紹介

症例は、70代男性
歩行時の右立脚中期で体幹右側屈、膝屈曲位となり、右側への不安定をきたしている。

歩行やステップ動作の評価から、右中臀筋の筋出力が低下していることが確認できたため、
今回は右中臀筋の筋出力向上目的に介入。

今回、この症例に対して、内臓から介入を試みようと思ったきっかけとして、
本人が毎日晩酌をする方であったという点です。

日本酒が好きな方で、毎日2合ほど飲んでいるとのこと。
お腹もぽこっと出ていて、腹部の固定も弱そう。

そんな方であったため、内臓の下垂や位置の崩れがあると思い、
内臓からのアプローチを選択しました。

▼静脈の繋がりで考える

最初は、肝臓の調整を想定していて、
予想通りの肝臓が後下方への崩れがありました。

しかしそれだけでなく臥位での姿勢を見ると、
左下位肋骨が開いており、左側の崩れも確認されました。

気になったので細かく見ていくと、膵臓が疲弊していました。
おそらく、お酒の影響で膵臓の負担もかかっていたのだと思います。
そのため、まずは、膵静脈から介入。

膵静脈は、門脈から分岐して、
膵静脈や上、下腸間膜静脈などに分かれていく静脈です。

肝臓を整えるために、門脈へのアプローチは必須だと感じましたが、
周辺の内臓へも負担が出ていたため、それらを先にアプローチしていきました。

膵静脈、上腸間膜静脈と下腸間膜静脈の分岐部へ介入し、
周囲の組織に緩みが出てきたため、
その後門脈へのアプローチへ移行。

門脈までアプローチしたの後に、臥位での姿勢の評価をすると
左肋骨の修正と、肝臓の後下方への崩れが軽減していたため治療はここで終了。

そして歩行を見ると、右立脚期での崩れが軽減。
反応が上手く出たことにホッとしました笑

今回は、肝臓の偏移によってアナトミートレインでいう、
右L Lラインが崩れていましたが、

内臓血管アプローチにより整ったことで、
右中臀筋の出力が向上したためだと考察しています。

以上が、今回の症例を通してのアプローチの一例です。

このように、内臓治療を行っていく中では、
一つの臓器に囚われずに、

この臓器の崩れがどこまで影響しているのかという視点を持てると、
一つの内臓のみに囚われずに施術を選択できると思います。

あくまで今回の症例の一例ですが、参考にしていただけたらと思います。

では本日の内容は以上になります。
本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

中村 涼太

P.S

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