膝を診ていく上で頭に入れたい機能解剖

こんにちは!
Infinity講師の中村涼太です。
いつもメルマガをお読み頂きありがとうございます。
本日は、
『膝を診ていく上で頭に入れたい機能解剖』
というテーマでお伝えしていきます。
今回は、膝関節の症状を診ていく中で、
必要な機能解剖の知識をお伝えしていきたいと思います。
普段の臨床で、
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・筋肉にアプローチしているが、硬さが残ってしまう
・膝を診ることに苦手意識がある
・機能解剖の知識を深めていきたい
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このように思っている方であれば、役に立つ内容になりますので、
続きをお読みください。
▼筋肉の起始停止
今回、解剖でお伝えしたい筋肉は、半膜様筋になります。
まず起始停止をみていきましょう。
半膜様筋
起始:坐骨結節
停止:内側半月板、脛骨内側顆の後面、斜膝窩靭帯
これを見て、今回着目して欲しい点は、
半膜様筋は膜を介して靭帯にも付着しているという点です。
そのため、この筋肉が硬くなることは靭帯の機能不全に繋がり、
軟部組織である半月板などの他の組織へ負担が加わります。
また斜膝窩靭帯は、膝の後面外側で弓状膝窩靭帯にも繋がっており、
弓状膝窩靭帯は、腓骨に付着しているため、
腓骨の位置の崩れに関与してくる事があります。
このように、筋肉の機能不全がある事で、靭帯が機能せずに
関節のアライメントが崩れてしまうことは臨床の中で多く見受けられます。
その場合は、筋肉のアプローチだけでなく、
靭帯に対してもアプローチをする必要があると思います。
逆に靭帯からアプローチしていく場合でも、
半膜様筋の筋硬結がある場合は、
そこまでリリースしていく事が必要になります。
▼知識を広げていく
膝だけではありませんが、
筋肉の起始停止を振り返る際に、
・周りにはどのような組織があるのか
・どんな繋がりがあるのか
といったような視点が持てると、筋肉だけでなく、
他の知識も深まるのでオススメです。
今回は、半膜様筋から、靭帯との繋がりという観点でお伝えしましたが、
このように、機能解剖を丁寧に見ていくと、
様々な発見があると思います。
そのため、日々の臨床では考察をしては、解剖の参考書を見直したりする事が、
臨床力を高め、患者さんに成果を出すことに繋がると思います。
私自身、こうやって参考書を見返す日々ですが、
それで患者様の笑顔が増えるのであれば、
とても価値があることだと思っています。
日頃からたくさん悩みながら成長していきましょう。
では本日の内容は以上になります。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
中村 涼太
追伸.
11月は講師の勝水から、
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詳細はまた後日お伝えしていきます。
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予定を空けておいてくださいね。